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ホームページリニューアル

GPU-GRSのホームページ をリニューアルしました。 今後は、教授のつぶやきも同じサイトで提供していきます。 コチラの更新は無くなりますので、コチラにショートカットをしていらっしゃる奇特な購読者は、リニューアルされた GPU-GRSホームページ で引き続きお楽しみください。

一歩ずつ

GRSが設立して9か月、漸く業績が一つできつつあります。2月にGorgetown University、Tufts UniversityそしてNorthwestern Universityを訪問して、アメリカにおけるレギュラトリーサイエンス研究と教育の現状を視察してきたことは、 ココ にも書きました。教室運営費を使って視察に行ったのですから、得た情報は広く皆さんと共有すべきと考え、レギュラトリーサイエンス学会誌に、「報告」として和文論文を投稿しました。 このほど、編集委員会による審査が終わってアクセプトの通知を頂きました。掲載はもう少し先のようですが、GRSとしての歩みがはじまったところです。その一歩は小さいかも知れませんが、着実な一歩です。 次は、この二人が大きな一歩を踏み出すように、後ろから背中を押していきます!

英語でプレゼンテーション

当講座のY本研究生から、「現在企業インターンシップで来日しているドイツ人大学生との交流はどうか」との申し出があり、渡りに船?とドイツ人女子大学生Aさんとの交流会 in GPUが行われました。 縁とは本当に不思議なもので、Aさんは20年ほど前に岐阜に住んでいらしたのです。当時お父様が交換留学生として岐薬大の製剤学教室に留学されており、1年間岐阜に滞在していたことから、今回の交流に結び付きました。 ドイツ南部、スイスとの国境に近い S igmaringen University在学のAさんは、当然?ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語などを流暢に話す、普通の女子大学生。我々は英語以外の対応は無理ですので、英語での交流となりました。 同年代の学生として、我がGRSの精鋭?2名と製剤学教室から4回生3名、修士学生2名が参加しました。 O西君とW氣君に取っては、初?の英語プレゼン。短い準備期間に関わらず、自分の研究課題をスライドにまとめ、原稿も何とか完成。 意外に堂々とプレゼンする姿は、なかなか頼もしく見えました。どこで覚えたのか、O西君にあっては、自己紹介の掴みに、「Goten Tag」と。コレにはAさんもニコリ! 二人ともTOEICではソコソコの点数を取っているそうなので、あとは実地訓練あるのみ。良い機会になったのではないでしょうか? このラボは、グローバル・レギュラトリー・サイエンスですから、次は国際学会目指して、研究を頑張ろう!

海外留学の勧め

先日、ベルギー留学時代に時を同じくして現地にいらした仲間の集まり、「Leuven会」が東京で行われました。年に1回はこのような集まりで、昔話に花を咲かせたり、お互いの人生の節目を祝ったりしております。 私は様々な人々に助けられて、ベルギーのKatholieke Universiteit Leuven (KULeuven)に2004年1月から2006年1月まで留学していました。当時は製薬企業に勤めていましたので、「海外研修」と言う制度を当てはめてもらっての留学となりました。とは言え、自分の願望から始まった留学でしたので、「薬づくり」からは遠い基礎生理学・薬理学研究を通して、ポスドクトレーニングを積みました(家族や会社の理解に感謝しています)。 一般的にこの様な研究分野における留学は、アメリカやイギリス、スイス、デンマークなどが多いのですが、私の場合はベルギーを選択しました。理由の第一は、そのボスの下で興味ある研究を通してトレーニングを積みたかったからです。その他に、治安と経済情勢、ヨーロッパの歴史、食文化、自分の趣味が影響したことも大きいのですが... 結局、行先は日本の恩師に紹介状を書いていただける範囲から自分で探し、国際学会のポスター会場でボスにアポ無し面談を決行しました。その時の彼の誠意ある対応が留学先決定の決め手でした。 留学は2004年1月から2年間。もちろんインターネットで情報収集に努めましたが、当時は、今ほど情報が無く、渡航ビザの取得も大変でした。とは言え、国内でしたら日本語に日本並みの対応ですから問題ありません。大変だったのはベルギーに入ってから。 アパート探し、住民登録などの諸手続きなど、ベルギー人の大学院学生に助けてもらいながら生活拠点を作り、並行して、ある実験方法の確立と研究テーマの設定を期限を切られて実施せねばならなかったのです。そのため、留学して3ヶ月間は家内以外に一人の日本人とも会いませんでした(正確には日本人らしき方に会っているのですが交流がなかった)。 最初のラボでのプレゼンが上手くいき、期待する実験データも出つつあった2004年の春以降は、少し余裕が出てきました。その頃、隣のラボに日本人らしき方が別のラボから実験に見えており、意を決して声を掛けたところからからネットワークが広がって、何人かの在ベルギー日本

炎色反応

炎色反応と言っても、化学実験をする訳では有りません。当GRS講座はドライラボですから。 岐阜市の長良川河畔では、毎年7月最終の土曜日と8月最初の土曜日に花火大会が開催されます。2週続けて開催されるわけですが、個人的には「前半」がお勧 めです。違いは主催団体、打ち上げられる花火の量と質です。前半は、全国選抜の花火師による競技大会であるため、色々な新作が見れるのです。 と、ずっと子供の時から思ってきましたが、調べてみると、何れも打ち上げられる量は約3万発と同じのようです(少なくとも子供の時は前半が多くて、後半が少なかった気がします)。最近は後半の花火もなかなかの人気なようです。 幼少のころは実家の2階からスイカを食べながら打ち上げられる花火を見たものですが、年々2階建て以上の建物が建ち、見えなくなってしまいました。それでも近所の通りからは大輪の花火の一部は見えます。 岐阜を離れて久しかったので、本当に久々に見ましたが、こんなものだったっけ?と言う印象。もっと沢山打ち上げられていたように感じたのは、自分が子供だったからでしょうか? でも、この地で生まれ育った者としては、これらの花火大会が夏の風物詩であり、正に「夏が来た」と思えるのです。 学生達は、まだ前期試験期間中ですから、花火を楽しむ余裕はありませんが、鵜飼と花火と岐阜城は、岐薬で過ごした思い出に焼き付けておいて下さい。

前期試験

この辺りの名産、富有柿 7月も半ばとなり、10月のシンポジウムに向けてシンポジストの調整に四苦八苦しています。初めての経験なので大変ですが、様々な人脈を使って組み立てています。本当に、周りのみなさんのお陰です(感謝)。 大学の方は、ぼちぼち前期試験。当教室の学生達も、最後の追い込みで研究どころでは有りません。メリハリは大事ですから、ここは一旦、研究をストップさせて試験勉強をさせています。 大学の周りの柿畑には、富有柿の青い実が育っています。我々の研究もスタートから3ヶ月が過ぎ、データが少しずつ集まってきました。ジグソーパズルのピースのように、データを組み合わせて、大きな絵を形作って行きます。そして、今は青い実も、着実に育って美味しい実になる事でしょう。 前期試験が終わったら、また研究三昧だゾ!

第一回岐阜イノベーション講演会議事録

本年1月16日に開催した、第一回岐阜イノベーション講演会の議事録が完成しました。 4名の講師のうち、私を含めて3名の講演内容を網羅し、A4サイズで57ページです。 慣れないために、テープ起こし、編集、許諾などに時間が掛かって、漸く完成と言う感じですが.... 早速、事務のWさんが、関係各位に送付してくれました。 若干、多めに印刷しましたので、興味にある方にはご連絡を頂けましたらお分けします。連絡先はホームページをご参照ください。ただし、数に限りがありますので、行きわたらない場合にはご勘弁ください。 第二回岐阜イノベーション講演会は10月10日です。こちらもご期待ください!

修士課程

大学院薬学研究科の 博士前期過程(修士)募集要項 が発表になりました。 当然?今回から当寄附講座も募集研究室に名を連ねます。まだまだ走り出したばかりの小さなラボですから、スタッフと学生、研究生みんなが一緒になって様々な課題に取り組んで行く事になります。 興味の有る方は受け身ではなく、「自分が薬学におけるレギュラトリーサイエンス研究を引っ張って行くゾ!」ぐらいの意気込みで応募してみてください。君たちの素朴な「なぜ?」と言う疑問を足がかりに、みんなで議論しながらベストの選択を見つけましょう!

DIA 50th Annual Meeting

アメリカ・サンディエゴで開催された、レギュラトリーサイエンス関連の学会としては最大級と思われるDIA (Drug Information Association)の年会に参加してきました。 そもそも非臨床薬理(糖尿病分野)を専門としていた私にとっては、完全なアウェイですが、兎に角、現場に行って自分の肌で触れてみようと、ワールドカップのグループ戦で盛り上がる中、敵陣視察。 これまで参加していた幾つかの国際学会とは少し趣が異なっており、なかなか興味深いものでした。特に企業展示などはお祭り的な雰囲気があって、いわゆる医学会系の学会に慣れたものには戸惑いもありました。オーラル・セッションの多くは、教育プログラムの位置付けもあるようで、規制当局関係者からの講演などは講義のようでした。実際、学会初日は一日中チュートリアルプログラムなほど。あまり「学」の存在は感じませんでしたが、アメリカの産官が中心に興味深いディスカッションが数多く行われていました。 その中で、一番興味を持ったのが、ポスター発表。ポスター1日目は学生によるポスター発表で、僅か18の演題が発表されました。ポスターは1日中掲示され、質疑応答もほぼ一日中。発表に立つ学生は、多くの来訪者から質問を受けていました。 採択数が18演題と少ないのには理由があるようです。それは、採択されると学会への旅費・滞在費がDIAから支給されるシステムだからでしょう。それだけに採択されたポスターの発表内容はどれも優れたもの。日本からも慶応大・薬学部の学生さんが採択されていました。 数年後には、うちの教室からも採択されるように、研究頑張るぞ!(Oくん、Wくん、頑張ろうな!)

長良川鵜飼観覧

本学は岐阜市立の大学です。そして、学生達は全国から集まっています。 岐阜市と言えば、斎藤道三に織田信長の岐阜城が聳える金華山に松尾芭蕉も詩を詠んだ長良川鵜飼。岐阜城は戦後に建てられた鉄筋コンクリートの天守閣。風情と言う点では、麓から眺めるのが一番? 長良川鵜飼は、平安時代の書物にその記述が登場し、1300年以上歴史がある伝統的な漁法です。この界隈で育った私は、小学生の社会見学で鵜匠の自宅を訪れたり、鵜飼の歴史を調べたりさせられました。鵜飼舟の縁を櫓で叩いて、「ホウホウ」と言いながらの漁法は、地元民には普通の風景でしたから、観覧船にわざわざ乗って見物するものではありませんでした。 冒頭のように、本学には全国から学生達が集まって来ています。「鵜飼?」と言う学生もいるでしょうし、鵜飼を知っていても生で見た事が無いのが実情でしょう。そんな学生達や新しく赴任して来た教員に、岐阜の伝統文化を知ってもらうためにも行っているのが、この鵜飼観覧だそうで。 昨年赴任した私も、地元民ですが呼んでいただいたので参加しました。学生達とお弁当を食べながら語らい、篝火照らされた鵜匠と鵜を見物するのも良いモノです。鵜匠と鵜の一体感を間近で見る事で、伝統の重みと日々の精進の大切さを実感したような気がします。 このような歴史ある岐阜から、最新のGRSに関する情報を発信できたら、素晴らしいのでは? がんばろう!

第2回岐阜イノベーション講演会(予定)

先日 ココ にも書きました10月に開催するシンポジウム(講演会)の概要が決まりました。今回は、「アルツハイマー病治療薬の開発:FDA新ガイダンスや他のイニシアティブの影響」と題して、日米産官学の関係者がそれぞれの立場から講演し、最後に総合討論を予定しています。 開催日は10月10日になりました。現在、演者の調整を行っております。決まり次第、コチラや大学のホームページにアップして行く予定です。 興味の有る方、是非、日程を押さえておいてください!

たまには課外ラボミーティング

まだまだ小ぢんまりしたGRSですから、今日のラボミーティングは外で!ってこともあります。ほとんど、私の趣味につき合わされるスタッフと学生にはありがた迷惑かも(笑)。 今月はWさんとOくんの誕生月。じゃぁ、みんなでランチを食べながらラボミーティングも良いのでは? 私がベルギーに留学していたときには、時々ラボのみんなで植物園へ花見(桜)がてらサンドイッチを食べに行ったり、早めに研究実務を切り上げて、街のカフェに行ってビールを片手にラボミーティングを行ったりしました。そう言った時に研究に関連することだけでなく、様々な事をお互いに話、時には議論したことは、自分の人生を豊かにする素晴らしい経験でした。もし、自分がラボを持つような事が有ったら、同じような経験を新しい仲間と共有できたら良いなぁ、と漠然と考えていたのですが.... 私は自他とも認める?イタリア好き。と言う事で、近所で本場のピザを出しているらしいお店を見つけて、出掛けました。 こう言った経験から、学生達が何か掴んでくれれば、何か感じてくれれば最高です。もちろん、研究は大事ですが、その成果をどのように発表するか、相手に理解してもらうかと言う点では、自分の言葉でキチンと説明することが、大変重要です。人生が豊かになって、多くのいろいろな経験を積む事は、その説明能力を向上することにも繋がると思っています。 しかし、この店、イタリアで食べるピザと遜色ないピザを出しています。唯一の違いはその大きさかな(笑)。画像見ていたら、涎が出そうになってきました....

進んだ研究教育プログラム

ジョージタウン大学のElin先生から久々にメールが来ました。その内容は、「新しくポスドクや研究者向けのフェローシップを作ったから、日本からの応募も大歓迎なのでヨロシクね」と言うもの(下記参照)。 アメリカ研究製薬工業協会とタッグを組んで、産学連携でレギュラトリーサイエンスを進め、最新の科学を取り入れた医薬品開発を加速させようと言うもので、さすが、やり手のElin先生とAlexis先生らしい取り組みです。 うちの教室からも.....と思いましたが、残念ながら学位保持者は私だけ。 チャレンジングですが、得るものは非常に多いと思います。また、今後のキャリア形成にも大きくプラスとなることでしょう。ジョージタウン大はワシントンですから、FDAも近く、この分野の研究や教育には良い場所です。 興味の有る方は是非チャレンジしてみてください! Georgetown University and PhRMA Announce Fellowship in Regulatory Science The Georgetown University Program for Regulatory Science & Medicine ( PRSM ) and the Pharmaceutical Research and Manufacturers of America ( PhRMA ) have established a Fellowship in Regulatory Science. Regulatory science is an applied scientific discipline that generates and makes use of evidence-based knowledge to inform decision-making about the safety and benefits of medical products, and comprises an emerging, specialized, and interdisciplinary field of biomedical research and education. Early in its evolution, the field holds

大学発医薬品開発〜岐大フォーラムにて

先日、隣の大学である岐大のフォーラムに参加してきました。本学、岐薬と岐大は多岐にわたって連携しており、各大学主催のフォーラムや講演会、シンポジウムもお互いに参加することも可能です。 その日の講演は、先端医療振興財団臨床研究情報センターの福島先生でした。福島先生については、今更私がココで書く必要がない程、ご高名でいらっしゃるのでgoogleってみてください(笑)。 先生のお話で、自分が勉強になったこと、我々のGRS研究に関係のある部分のみ、あくまでも私の理解に基づいて、私見で紹介しましょう。 まず、これからの大学発医薬品開発に必要かつイノベーションを起こすための5か条がありました。 特許 薬事法 マネジメント 経済的自立 グローバル化 端的に網羅されています。大学では医薬品開発は出来ないものだと私は思っていました。それは、特許や薬事法を十分理解した上で、創薬を行っていないためではないかと思います。アカデミアでは学術的に発表することをゴールに捉えがちですが、チャンスがあるものはパテントをちゃんと取っておかないと何ともなりません。かと言って、闇雲にパテントを取ると、自分のパテントに引っかかって開発できなかったりすることもありますので、将来を見越した戦略が重要です。このためには、その道の専門家の力を借りなければなりません(弁理士や弁護士)。 薬事法と言えば、薬学では「一応」習います。この部分では医学部や工学部の方より薬学を学んだものが一番協力できるのではないでしょうか? 医薬品開発では、臨床での有効性と安全性を評価せねばならず、薬学単独では実施できません。お互いにそれぞれの強みを持ち寄って、協働することで、求める成果に繋がるものと考えます。 GRS研究においても、薬事法、マネジメント、グローバル化は大きなポイントであり、研究室運営では経済的自立も非常に重要です。経済的自立のために、パテントを取って行くのも一つのアイデアでしょう。と言うことは、この5か条はそのまま我々の教訓となりうるものなのです。 自分たちはGRS研究を通じて、どのように大学発創薬、医薬品開発と関われるか、考えて行きたいと思いました。

日本薬理学会ホームページ

薬理学会のホームページ に、会員向けお知らせがあります。このほど、新教授紹介に簡単な自己紹介を掲載していただきました。薬理学会員の方はご覧いただけます。 学生時代の専門は、薬理学ではなかったのですが、製薬企業に入社して以来ずっと薬理屋としてやってきました。運良く薬理の仕事に就けたため、今日が有ると言っても過言では有りません。 薬理は、特に我々の時代は、実験動物丸ごとの研究が多く、求める薬理作用のみならず、ちょっとした動物の動きの違いなどからも隠れた作用が見つかる事があり、生理学、解剖学、毒性学、薬物動態学などと言った様々な「薬学」を結びつけて観察しなければなりません。総合力です。 レギュラトリーサイエンスも、様々な知識を駆使して、薬物のベネフィットとリスクのバランスを判断せねばならないところは、薬理と共通するものが有るのではないかと思います。 みなさんはどう思われますか?

研究も遊びも

こう見えて(どう見えて?)、学生時代はサッカー部に所属していました。先日、そのサッカー部の新歓コンパがあり、OBと言う事で私も参加をしました。今時の学生達のエネルギーに圧倒されながら、顧問の先生と一頻り花を咲かせた後、あるマネージャーから、「クルマの話が聞きたい」と。 まさか、女子大生の口からそんな話が聞けるとは、正直思っていなくて、ビックリ。世の中は、エコカー一色で、我々の世代のように「バブル」時期を知らない若者には、無縁だと思っていたのは、マスメディア等のステレオタイプを簡単に鵜呑みにしていただけなのかも? 大体、某大手メーカーのハイブリッド車は、確かに低燃費ですが、そのクルマを作るまでに使用される燃料と排ガスの多さを考えれば、ある程度古いクルマを直しながら乗っていた方がよっぽどエコロジーなはずなのに、メーカーもメディアも政府までも、買い替えを促進するような事ばかり.... 話が逸れました。まぁ、彼女が私にクルマの話を聞きたいのもうなづける程、私はクルマ馬鹿(今で言うオタク?)。でも、趣味でも遊びでも、やるときにはとことんやることは良い事だと思っています。中途半端は面白く有りません。限界を低く設定すると、すぐに詰まらなくなって飽きてしまいます。でも、知らない事が分かるようになると、本当に面白い。良く「好きこそモノの上手なれ」と言いますが、自分の興味ある事に対する勉強や研究は、苦になりませんし、むしろ楽しい。でも、これを仕事にしてしまうと、楽しいだけで済まなくなってしまって、息が詰まります。難しいところです。 研究も遊びもメリハリを付けて、やるときにはとことんやる、ヒトの話を鵜呑みにするのではなく、何事も物事の本質は自分の目で確かめてみる必要が有るんだと、新歓コンパで気付くとは、よもや思いもしませんでした。 そう、研究も自分の目で確かめることが重要では? そこに、自分のオリジナリティーが生まれると思います。 GRS以外にも、たまにはこんな話もOKです。ラボに遊びに来てください!

スクープ? 10月にシンポジウムを開催します!

当教室、その名もグローバル・レギュラトリー・サイエンスですから、 グローバルに攻めないと!  と言う事で、10月に教室主催でシンポジウムを開催する予定です。 1月に開催した 第一回岐阜イノベーション講演会 の第二回目として、今回は アメリカからもゲストスピーカーを呼んじゃいます。 当然「英語」の講演会となりますので、悪しからず。勿論、前回同様、一般参加もOK。是非、岐阜まで聞きに来てください! 詳細は、現在調整中ですので、近日中にアナウンスできると思います。 お楽しみに....

GRSの研究とは 〜あるOBとの談話から

先日、PMDA−岐阜薬科大学連携大学院制度を利用して、PMDAで就労しつつ学位取得を目指す大学院生のS君が教室に遊びに来てくれました。彼は、蹴球部OBなので私の後輩(殆どプレーしなかったけど、これでも元蹴球部)。PMDAに入って1ヶ月、見えて来た現実とこれからの研究について話しました。彼との会話の中で印象に残った事を2つ書きます。 1. 薬学とレギュラトリーサイエンスの重要性 PMDAに入って約一ヶ月。現在研修中で様々な事を勉強中とのことでしたが、薬の承認審査をすると言う事は、ベネフィットとリスクをあらゆる面から総合的に判断する作業であり、そのうち、臨床部分を除いては殆どが薬学で学ぶ事が下地になるということ。すなわち、薬学を修了した者こそ、その専門性と総合力とで薬作りに関われる人材なのではないかと思いました。さらに、ベネフィットとリスクを判断するためには、レギュラトリーサイエンスの考え方をしっかり学んでおく事が重要である事も再認識しました。 2. GRSの研究に対する不安と抱負 学位取得のための研究テーマを設定中とのことでしたが、いろいろ迷いや不安が有るようでした。正直、私も、どんなGRS研究を行って行けば良いのか、と言う点に付いては迷いや不安が有ります。「こんな事が分からないから、研究して明らかになればスゴいかな」と思いついて、PubMedを検索すると、多かれ少なかれ論文がヒットします。運良くほっとしなくても、Google検索を掛けると、何かヒットします。で、少し調べ込むと、先行研究が見つかります。国内ですと、多くはPMDAであったり、T大学であったり... ここで、「やっぱり」と思うのですが、この「やっぱり」の思い方で、その先が真逆になります。 「やっぱり」先にやられている、となれば、不安ばかり。 「やっぱり」同じ疑問に着目している、となれば、抱負が生まれます。 先行研究を参考にして、自分たちの考え(オリジナリティー)を加え、さらに膨らませれば、新たな知見が見えてくると言うものです。そもそも着眼点は間違っていないことは先行研究で明らかですから。 先ずは、自分の疑問を整理して、それを仲間と議論して、研究対象を絞り込んで行けば良いのではないでしょうか? 考え方は十人十色ですら、必ず新しいアイデアは出てくるものだと信じています。 私

研究と春山登山スキー

GPU-GRSホームページの自己紹介で書いているように、私は多趣味人間です。その一つにスキーがあります。 過去20年近く、毎春この時期になると、岐阜県と長野県に跨がる乗鞍へ春山登山スキーに出掛けるのが恒例になっています。なぜ、スキーシーズンも終わったようなこの時期に、ゲレンデではなく山へスキーに出掛けるのか、と問われれば、森林限界を超えた高地での、大自然の中での雄大なスキーがしたいからです。もちろん、苦労して山頂に立てたときの達成感も魅力の一つですが、私は登山家ではなく、下山家ですので。 今年は天候に恵まれて、登山バスも予定通り運行されたため、山頂までは4時間の道のりでした。年々、体力が衰える中、これまでに無く短時間かつ楽な登りと感じました(勿論、苦痛以外の何物でもありませんが)。 天気が良いと、雪原であっても雲による陰影や地形の変化で景色が楽しめます。登りは辛くても、山頂に到達できたときの達成感と、その後のご褒美、スキーがある。これらが折れそうな心の支えなのです。一緒に登る仲間の存在も大きい。登山もスキーも個人でするものですが、同じ目的を持った仲間が居るのと居ないのでは、全く違うものです。 これを研究に置き換えてみましょう。研究にもこれと似た側面があります。同じ目標を持った仲間と、議論をぶつけながら、時には励まし合い、協力して、一つ一つ課題をクリアーし、研究結果を得る。山登りに似ているかも知れません。しかも目標は高ければ高い程、研究のレベルは高ければ高い程、研究者は成長でき、研究成果は高インパクトなものになる。 じゃぁ、ご褒美は? 研究成果が、社会を動かすとしたなら、凄い事じゃない? 自分の研究が世の中にどんなインパクトを与えるのか、想像するとワクワクしない? そう言う気持ちを持ち続ける事ができることが、ご褒美かも知れません。 これだから、研究とスキーはやめられない....

特別講義&スターティング・コンパ

昨日は、竹中先生の特別講義でした。 参加してくれた学生諸君、諸先生方、ありがとうございました。 さすが、百戦錬磨の竹中先生。予定の時間で、ごく最近の新独法の話まで交え、如何に日本から世界に薬を生み出して行くことが重要か、様々な行政、業界、大学の仕組みやシステムを、数々のご経験を基に分かり易く講義していただきました。幾つかの質問も有り、いろいろな意味で「薬作り」に興味を持っていただけたのかなっと思っています。次回は、もう少し創薬を掘り下げていただけるとのことですから、ご期待ください。 特別講義後、ラボにて男衆集合!(2013.4.23撮影 by Y本研究生) この日は、GRS講座のスターティング・コンパの日でもあり、もちろん、竹中先生も引っ張りだして、ラボメンバー全員で夜の岐阜の街に繰り出しました! 主役は私以外の皆さん。竹中先生、W田さん、Y本さん、O西くん、W氣くんです。このコンパのために、数週間前からお店探しをしてくれたW田さん、O西くん、W氣くん、ありがとう! 何せ私の注文は(主役でも無いのに)、「旨くて個室で座敷でない事」だったので、苦労したようですが、最後はW田さんが良いお店を見つけて来てくれました。 孫のような学生相手に、楽しく為になる話を一杯していただいた竹中先生には、改めに感謝です。ココでは書けないような話題も登場して.... 楽しい時間はあっという間に過ぎ、楽しさのあまり記念写真を取る事すら忘れていました。これがラボのスタートだから、写真を残して置こうと思っていたのに... いやぁ、ホントに楽しかった! まぁ、今後も竹中先生を交えて、ラボ・コンパをいろいろな場所でやることが決定されましたので、次回は必ず写真を残しておこうと心に誓うのでした。

岐阜薬科大学特別講義

当講座は寄附講座ですから、通常の講義がありません。 「兎に角、研究に専念して、ちゃんと業績出せ!」 と言う、有り難い大学側の計らいです。とは言え、今後の発展を見据えて、教育にも力を入れたいと思っています。 そんな思いを、大先輩の竹中登一先生にぶつけてみたところ、二つ返事で引き受けていただいたのが、この特別講義。4月23日水曜日、午後3時から行います(学内限定です)。 先ずは、向こう数回にわたって竹中先生の豊富かつレアな医薬品開発やレギュラトリーサイエンスに関わるご経験を、最新のトピックも交えて講義していただきます。一製薬企業基礎研究員だった私の経験とは比べ物にならない、素晴らしい実体験をお持ちです。何せ、製薬企業研究者がその研究人生を掛けても創薬から承認許可、発売まで関わる事のできるブロックバスター級の薬は一つもないのが普通であるこの業界で、複数の薬を作り上げ、基礎研究者から経営者にまでなった方ですから。 このような稀な経験を、岐阜薬科大学の学生諸君はご本人とシェアする事ができるのです。なかなか無いですよ。このような機会は。 水曜日の午後は、実習やクラブ活動で忙しいだろうけど、何とか時間を見つけて参加してみてください。そして、 素直な疑問を、竹中先生にぶつけてみてください。私や他の先生からは学べない、何かが掴めるはずです! そう、参加対象は本学学生、教職員ですから、1回生でもOK。就職はまだ5年後の事だ、なんて思っていると直ぐです。学べるうちに学んでおく事が肝要です。

4回生抱負を語る その2

薬科学科4回生 O西くん 抱負: 日本では、国内で創られた新薬が患者に投与されるまで、または欧米ですでに使われている薬が国内で使われるようになるまでに非常に長い時間を要することを意味する「ドラッグ・ラグ」が問題となっています。 医薬品開発において、臨床試験と承認審査の過程は重要です。 私はこれらを欧米と比較し、仮説を立て検証することで、よりよい医薬品が世の中に早く出るようにするためにはどうしたらよいか研究していきたいと考えています。 研究室生活では、毎朝同じ時間に起きることと挨拶をすることとしっかり食べることを心掛けていきたいです。あとしっかり寝たいと思います。 とのこと。 まだ何も無いラボに志望してきた奇特な学生その2。 ラボでは寝るなよ! 君の夢に向かって、私も精一杯がんばります。一緒にがんばりましょう!

4回生抱負を語る その1

薬学科4回生 W氣くん 抱負: 研究室配属にあたり、優れた特性を持った化合物を医薬品として研究や開発がなされても、規制当局の審査に適し、承認されなければ市場に出回り、人々が使用し疾病の治療はできないので、そのもととなる規制当局の考え方について研究し学びたいと思っています。また学んでいく中で企業はどのように規制当局の考えを理解し、どのようにすれば迅速で適正に医薬品を上市できるのかということにも興味があるので学んでいきたいです。 ラボでの生活は、研究室そのものがゼロからのスタートで人数は少ないですが、メリハリのある中にも楽しい環境で自分に合っていると思います! 研究室の飲み会などはまだありませんが、少人数ならではよさがあると思うので楽しみにしています! が、お酒に飲まれないようにだけは気をつけたいです(笑) ちょうど3回生の冬にこの講座ができ、興味のある分野だったので本当にラッキーだったなと思っています。このチャンスを無駄にしないように日々邁進していきますので、今後ともよろしくお願いします。 とのこと。 まだ何も無いラボに志望してきた奇特な学生その1。 ラボでは飲むなよ! 君の夢に向かって、私も精一杯がんばります。一緒にがんばりましょう!

岐阜薬科大学同窓会

岐阜薬科大学を卒業した教職員は、同窓会の学内幹事になるそうで、土曜日に同窓会幹事会が開催され、初めて参加してきました。 5月に開催される同窓会総会に向けた様々な議題が協議され、初めて出席した者としては、「このような幹事会が開かれていたんだ」と初めて知った訳です。 その際、議題とは別に先輩幹事の方々から聞かれた問題提起が、若手の同窓会員参加を増やすためにどうするのかと言う点です。 まぁ、私も大学に戻るまでは、あまり同窓会の行事などには参加していませんでしたから、大きなことは言えませんが。しかし、新設の薬学部が増えて選択肢が広がっているにも関わらず、学生数は着実に減って行く今後、80年の歴史がある岐阜薬科大学とて安泰とは思えません。いやむしろ、本学は薬学しか無い、地方の小さな公立大学、歴史と伝統だけで今後も発展して行けるとは思えません。 幸い、本学の卒業生には、この業界で活躍されている方が多数見えます。そのネットワークを再構築して、若手の力も取り込んで発展して行かねば、何かの拍子に岐阜薬科大学が吹き飛んでしまうかも? この歳になると、母校は懐かしいモノです。事あることに、「岐薬」の文字を見ると、妙に嬉しくなります。若いOB/OGの皆さんも、今は同窓会の必要性を感じなくとも、近い将来、きっと私のように感じる日が来ると思います。その時、手遅れになっていないようにするためには、皆さんの声が大事。 日本人は、政治でも社会の事でも他人事と考え過ぎではないでしょうか? 短絡的に自分の利害に関係なくても、どこかで繋がってくると思います(それは、社会保障や医療でも、だから我々はレギュラトリーサイエンスを研究します)。是非、岐阜薬科大学同窓会にもご支援とご協力を! 岐阜薬科大学同窓会

薬事日報にレポートが掲載されました

薬事日報と言えば、我々の業界紙ですが、本日発刊の新聞8面にレポートを掲載していただきました。 「米国におけるレギュラトリーサイエンス教育と研究‐現状調査から見える日本の薬学教育における課題と対応(上)」 http://www.yakuji.co.jp/entry35481.html (上)と言うことは、続きがありまして.... 2回に分けて掲載されるようです。 ご批判など、コメントして頂ければ幸いです(炎上は避けたいが....)。

戦略と実行

製薬企業研究者から転身して特任教授となった訳ですが、謂わば被雇用者から雇用者になったようなものです。もちろん、大学組織のなかの被雇用者には違いないのですが、この講座は寄附講座ですので、独立会計。丁度、零細企業の事業主になった感じです。 会社勤めのときには、他人任せだった「決断」も全て自分で行わねばなりません。もちろん、今までも自分の関連する仕事の決断はしてきましたが。これからは、自分の夢に向かって、ヒト、カネ、モノのリソース配分を考え、成果を生み出して行かねばなりません。もちろん、その夢は、ここGPU-GRSに集う仲間達が共有できなければなりません。 これまでとは180度違った役割を担っています。未知なるものを探求する科学者としての「ワクワク」する楽しさと、未知なるものをやり遂げねばならない講座主宰者としての不安が入り交じっています。 そんな私の不安を感じてか、知人の企業トップの方が、ある本を紹介してくれました。慶応大学でMBAを教える清水勝彦教授の「戦略と実行」です。 研究室を運営して行く立場の私には、非常に考えさせられると同時に、自分の組織である研究室、大学が戦略倒れにならないように、「実行」のための本当のミュニケーションとは何か、どうすべきか考えさせられました。

新年度スタート!

新年度が始まり、いよいよGPU-GRSも本格始動! 当講座に4名の新たな仲間が加わりました。これで、私もひとりぼっちから脱出です。 嘱託職員のWさん 家庭と仕事を上手く両立しながら、当講座の裏方として切り盛りしてくれる、心強いスタッフです。 研究生のYさん 某大手製薬メーカー勤務にして本学OG。仕事と家庭に研究の二足の草鞋ならぬ三足の草鞋で、大きな夢に向かって、頑張ってくれることでしょう。 4回生のO君&W君 GRSに興味を持って、当講座第一期生として果敢に志願し、配属されてきた期待の学生。努力は必ず報われます。一緒に頑張りましょう。 さぁ、あとはやるしかない。1年後にGPU-GRSはどんな講座になっているのでしょうか。新たな仲間と一緒に、大きな目標に向かって一歩を踏み出しました。しっかり舵を取りながら、着実に進んで行きます。今後のGPU-GRSにご期待ください!

Georgetown University CERSI

ワシントンD.C.に位置するジョージタウン大学には CERSI があります。竹中先生から、「アメリカ行くならジョージタウン大学とかタフツ大学とか寄って来なさい」とアドバイスを受け、Googleで検索すると、すぐにジョージタウン大学にはCERSIと呼ばれるレギュラトリーサイエンスの教育と研究を行っている部門があることが分かりました。 ダメ元で、CERSIのマスターコースの先生にeメールを打ってみると、直に返事が返ってきて、「1時間で良かったら時間が取れるから会って議論しよう」と言うことになり2月に訪問してきました。 我々より先行しているとは言え、CERSIのマスターコース開講は2年前。軌道に乗るまではいろいろな試行錯誤や工夫があったとのこと。お互いの教育に対する夢や、研究興味などをディスカッションしていたら、あっという間の1時間でした。 中央のビルにオフィスがある 今年のアメリカ東海岸の冬は厳しく、ジョージタウン大学を訪れた前日は、吹雪でホテルに缶詰でした(公共交通機関が完全に麻痺し、公的機関から民間企業まで全てクローズドでした)。幸いにも天気は好転し、画像のような青空のもとの訪問となりました。この学問分野に良き知人ができ、自分の中の迷いがこの空のように晴れたように感じます。

FDA Advisory Committee meeting

FDA (US Food and Drug Administration)では医薬品承認審査に際して、諮問委員会が開催されて各分野の専門家である諮問委員の前で、製薬企業とFDAがそれぞれ審査する医薬品のベネフィットとリスクを解析してプレゼンテーションを行い、パブリックオピニオンも参考にしながら、1日掛けて審議し、承認推奨または否認の採決を取ります。しかも、この会議は完全に一般公開されており、現場で傍聴することも、webcastで傍観することも可能です。しかし、機会があれば現地で傍聴することをお勧めします。会議の生々しさは、結果が分かった後のwebcastでは得られない、貴重な体験です。 企業は、その1日のために入念に準備を行って諮問委員会に臨みます。FDAは企業が提出したデータをもとに、全く独自に分析を行いFDAの見解をプレゼンテーションします。 因に日本の審査過程は、アメリカと比較するとオープンではありません。何故でしょう? そんな疑問をクリアにできると、新しい医薬品開発の姿が見えてくるかも知れません。

スタッフ募集

当講座では、やる気のあるスタッフ(特任助教)を募集しています。能力は問いません。一緒に新しい研究と教育を進めていく、熱意のある方の応募をお待ちしております。詳しくは コチラ から! http://www.gifu-pu.ac.jp/info/info02_9.html

第1回岐阜イノベーション講演会 無事終了

初主催講演会でしたが、講師の皆さま、学長、事務方、裏方を支えてくれた協力教室の先生方、学生さん、そして、わざわざ足を運んで下さった来賓、参加者皆さまのお陰さまで、無事に終了しました。 参加者数は、関連大学、団体、製薬企業、本学教職員、学生を含めて100名以上。当講座の素晴らしい門出になりました。 講師の皆様の話は、非常に興味深かったと思います。 近澤先生は、「おまけ」として、本学の学生に向けて、官の立場から学生時代にどのようなことを学んでおくべきなのかと言う、自らの経験に基づく話がありました。 岩本先生からは、製薬企業トップの視点で、社会にとって本当に必要なことにチャレンジして行く、イノベーションの定義とベンチャー精神を学べたと思います。 竹中先生からは、現在の政府の方針と合わせて、産学が連携して行くことで如何に革新的な医薬品を生み出せるのかと言う点について、ご自身の経験をもとにお話し頂きました。 学生諸君、このような機会はそうそうありません。今回は学生諸君からの講師に対する質問がありませんでした。恥をかいてでも、どんどん質問できるのは、実は学生のうちだけです。折角の機会、どんなことでも自分の疑問を講師にぶつけてみてください。新しい一歩が開けてきます。これも、ある意味チャンスです。チャンスは口を開けて待っていても簡単に降ってくるものではありません。周到な準備の上に成り立つことも事実です。次回の講演会では、しっかり予習をして、質問してください。

初講義

3回生の学生に初講義を行いました。 時間配分が甘く、喋りたかったことの1/3が残ってしまいました。それでも、最低限の伝えたかったことは講義できたでしょうか。何人かの学生は、目を輝かせて90分の講義を聞いていてくれました。これまで、このような学生向けの講義をした経験が無かったので、非常に良い経験でした。 この学生の中から、グローバル・レギュラトリー・サイエンスに興味を持って、今後の進路に選んでくれる学生が現れてくれれば良いなぁ。

講演会を開催します

岐阜からグローバル・レギュラトリー・サイエンス研究と教育で、医薬品開発にイノベーションを起こしたいとの思いから、下記の講演会を開催する運びとなりました。 第一回 岐阜 イノベーション 講演会 (第七回 岐阜 健康長寿・ 創薬推進機構 異分野交流会) 講師:竹中登一先生(ヒューマンサイエンス振興財団会長、岐阜薬科大学 客員教授)    岩本太郎先生(大塚製薬株式会社社長)    近澤和彦先生(厚生労働省薬剤管理官)    塚本桂(岐阜薬科大学特任教授) 日時:平成26年1月16日(木) 15:00~17:15 場所: 岐阜 薬科大学 大学院第一講義室 問い合わせ  岐阜 薬科大学 グローバル・レギュラトリー・サイエンス講座 塚本 桂(tsukamoto[AT]gifu-pu.ac.jp) [AT]は@(スパム防止) 058-230-8103(直通)

謹賀新年

昨年12月に開設されたグローバル・レギュラトリー・サイエンス講座も、あっという間に1ヶ月が過ぎ、新年を迎えました。まだスタッフもおらず、教授の私一人だけ。新年早々の講義と講演会の準備に追われております。 しっかり助走を付けて、新年度からは学生と一緒に研究をしていきます。どんな教室になるのか、ワクワクしているところです。 教授室からの風景  池田山に沈む夕日