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大学発医薬品開発〜岐大フォーラムにて

先日、隣の大学である岐大のフォーラムに参加してきました。本学、岐薬と岐大は多岐にわたって連携しており、各大学主催のフォーラムや講演会、シンポジウムもお互いに参加することも可能です。

その日の講演は、先端医療振興財団臨床研究情報センターの福島先生でした。福島先生については、今更私がココで書く必要がない程、ご高名でいらっしゃるのでgoogleってみてください(笑)。

先生のお話で、自分が勉強になったこと、我々のGRS研究に関係のある部分のみ、あくまでも私の理解に基づいて、私見で紹介しましょう。

まず、これからの大学発医薬品開発に必要かつイノベーションを起こすための5か条がありました。

  1. 特許
  2. 薬事法
  3. マネジメント
  4. 経済的自立
  5. グローバル化
端的に網羅されています。大学では医薬品開発は出来ないものだと私は思っていました。それは、特許や薬事法を十分理解した上で、創薬を行っていないためではないかと思います。アカデミアでは学術的に発表することをゴールに捉えがちですが、チャンスがあるものはパテントをちゃんと取っておかないと何ともなりません。かと言って、闇雲にパテントを取ると、自分のパテントに引っかかって開発できなかったりすることもありますので、将来を見越した戦略が重要です。このためには、その道の専門家の力を借りなければなりません(弁理士や弁護士)。

薬事法と言えば、薬学では「一応」習います。この部分では医学部や工学部の方より薬学を学んだものが一番協力できるのではないでしょうか?

医薬品開発では、臨床での有効性と安全性を評価せねばならず、薬学単独では実施できません。お互いにそれぞれの強みを持ち寄って、協働することで、求める成果に繋がるものと考えます。

GRS研究においても、薬事法、マネジメント、グローバル化は大きなポイントであり、研究室運営では経済的自立も非常に重要です。経済的自立のために、パテントを取って行くのも一つのアイデアでしょう。と言うことは、この5か条はそのまま我々の教訓となりうるものなのです。

自分たちはGRS研究を通じて、どのように大学発創薬、医薬品開発と関われるか、考えて行きたいと思いました。

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